Artist stories
〜大野幸子(中編)〜

「人の真摯な心が宿ったものが好き」

Q6:プライベートでの趣味やアート以外で好きなことはありますか?

基本的にアートにまつわることが大好きなのですが、その理由を探ると「人の真摯な心が宿ったものが好き」ということに行き着いています。
そういった意味では「モノ」が好きで、百貨店やセレクトショップで世の中にどんなものがあるのかを見たり、デザインを見たりすることがすごく好きです。 あと、料理人さんのことも尊敬しています。(常にものづくりをして人を幸せにしているので)
モノ好きが高じてか、人にプレゼントを贈ることも好きなことの一つ。その方の生活や好みを思い浮かべながら選ぶのが楽しいですし、買ったら早く渡したくって毎回そわそわしています(笑)

アートに近いし実際に役にも立っていますが、7年ほど月2回生花の教室に通っています。
自由を感じられる一人旅も好きで、国内はもちろん、ヨーロッパにも何度か一人で行きました。私は神社仏閣が好きなので、国内旅行では神社を目指して行くことも多いです。日本各地にアートや自然があり、旅行先にはこと欠きません。 実は計画好きなので、旅行の計画を立てているときも、非常にわくわくします。

あと、占いやスピリチュアルへの関心も高く、直近ではインド占星術を習ってみたり潜在意識の書き換えなども取り入れてみたり。瞑想やヨーガにも興味があり、どちらも個人レッスンで習っています。ホットヨガの時間も好きで、最近は週3、4で通っています。

好奇心が強すぎて、挙げ出したらキリがないことに気がつきました(笑)
これからは、これまで意外とふれてこなかった映画や小説にふれてみたり、日本の和楽器を習ってみたかったりと、興味が尽きそうにありません。

Q7:好きな画家や憧れのアーティストはいますか?

好きになったり気になる方は、女性アーティストの方が多いです。
なかでも清川あさみさんは憧れの存在です。ご自身のアート制作のみならずプロデュースや演出まで手掛け、そのマルチな才能に目を見張ります。プライベートでも小さなお子さん2人を育てていらっしゃるにも関わらず、変わらずのご活躍なところまで含め、何から何まで憧れます。

また作品で言うと、現代書家の篠田桃紅さんの作品を観た衝撃は今も忘れられません。極シンプルな構成ながら、作品によって胸に迫るものばかり。御年107歳で亡くなられましたが、最晩年まで活動を続けられた方。あの域まで洗練と凝縮を高められた桃紅さんには尊敬の念しかありません。

自分が絵を描くようになって、アーティストの存在を知ることが格段に多くなりました。その中で、日々好きな画家・アーティストさんが毎日のように増えていっています。(素晴らしい現代アーティストが多く、挙げ出したらキリがありません)

最近「アートのお値段」という映画を観たのですが、そこに出てきた「ラリー・プーンズ」の絵を観た時に、感動で涙があふれました。画面越しでも感動させてしまう作品の力にすごくインスパイアされました。

Q8:今までの自分史上最高傑作、または思い入れの強い作品はありますか?

この1年で150点ほど作品を描いたので、スポットライトの当て方によって、いろいろな作品が浮かびます。「画家になる」と思って初めて描いた絵には、これからの全てが詰まっていたようで、初めてながらすごく強いエネルギーを放っています。

あと画家を志して1ヶ月で売れた絵も思い出深いです。二度と描けない絵ですし、本当に素晴らしい方とのご縁を絵が結んでくれました。もう少し時間が経ったところで言うと「wonderland」や「宇宙の再生」はステージが変わった自分の中での傑作。
もう一つ初めて書道風の絵に挑戦した「破開(ハカイ)」もクールで、お嫁に行くことをかなり渋りましたね(笑)

「答えのない時代にこそアートに触れる重要性が高まる」

 Q9:自分の作品をどういった人に見てもらいたいですか? 

普段、アートに触れたことがなかった方にこそ、触れていただきたいと思っています。
今のアートはどうにも敷居が高くなりがちですが、答えのない時代にこそアートに触れて開く感性の重要性が高まっていることを感じます。
私自身、門外漢からアートの世界に飛び込んだからこそ担える架け橋の役割があると思っています。
そういった意味でも、触れたことのなかった方にこそ、親しんでいただけると嬉しいです。

Q10:道具や使用する画材のこだわりはありますか?

保存性を考えるとやはりキャンバス地に描くことが良いかと思い、キャンバスを使うようにしています。あと、色が大好きなので、自分で混色するよりも「絵具を増やす」ということに走ります(笑)メーカーによってもいろいろと発色が異なるので、ついついいろいろなものに手を出しています。

道具に遊ばれてはいけないと思いつつ、道具が変われば表現も変わります。その変化も私の中では醍醐味の一つなので、いわゆる「画材」のみならず、100均に出向いて、何か使えるものはないか?と物色することもあります。

「アートは自己承認できるツール」

Q11:大野さんにとってアートとは何でしょうか?

 私にとってアートとは「本当の意味で自由な自分を写し、自己承認できるツール」です。理論上アートに制約はありません。そんな中で表現したものには、自ずと「自分」が映し出されます。そこには、目を背けたいような自分が表れることもありますが、真摯に向き合うことで、いつしか絵は私に微笑んでくれます。 そのアウトプットを美しいと思えることは、すなわち自分自身の美しさを認めること。それをさらに周りの方から承認いただくことで、すごく自分のことを大事に思える機会を提供してくれます。

 また見てくださる方にとってもまた、アートは自己承認ツールというのが持論です。あまたある多様なアートから何かに惹かれたとき、そこにはその方自身の 状況や魅力・美しさが表れているはず。それを投影したアートを感じたり愛でるとき、それは同様にご自身を大事にできている時間だと感じます。

 人は自己承認できることで強くなったり、やさしくなり、人生を豊かにしていけると思うので、アートがそんな役割を担ってくれるとしたらすごく喜びに感じます。

後編に続く

大野 幸子プロフィール

東京都在住のアーティスト、主に抽象絵画を制作。1987年生まれ、福岡県宗像市出身 慶應義塾大学文学部 社会学専攻 卒業 大学卒業後、マーケティングベンチャーにて法人営業を担当。2014年パートナーと共に合同会社ナンバーツー設立。コーチングや企業研修のマネジメントを行う。2017年より、経営者と1対1で対話し、経営理念や社名、商品名をコピーライティングするココロイキを始動。2020年より、画家としての活動を本格始動。「直感・即興・無意識」をテーマに、その時々のインスピレーションを画面に起こす即興的なプロセスで制作を行う。そのプロセスを経ることで、観る人の中に何か開放的なエネルギーや、一歩を踏み出す力を宿すことが願い。生きる中で常に果たしたいのは「美しいものに触れ、見続ける」こと。自らの手で、最上に美しいものを生み出すことを目標に活動を続けている。

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