Artist stories 〜MIRAI〜

生き物や風景の中にある「輝き」をテーマに作品を手がける

現在東京藝術大学デザイン科の大学院に通いながらアーティスト活動を行い、卒業後は作家の道へむというMIRAIさんに制作への思いやアートを通して伝えたいことをインタビューさせていただいた。

作品を描き始めたきっかけはなんですか？

特にきっかけというのはないのですが、両親は僕が小さい頃から絵を描くことが好きで、気がついたら自然にずっと描いていて、生きているように描いていたと言っていました。

今までのご経歴を教えてください。

高校は私立の普通科に通っていました。その時は美術部には入らずにバレーボールをやっていました。芸大を目指すため、高校の時から予備校に通い一年の浪人を経て東京藝大のデザイン科に入学しました。現在は大学院に通いながら作家としても絵を描いています。

どんなテーマを描かれていますか？

今は「輝き」をテーマに制作しています。抽象画の場合だと空の一瞬の輝きからインスピレーションを受けた時の感動などを描いています。動物画の場合は生命の輝きを表現していて、命の大切さを再確認できるような作品を目指して描いています。

ライブペイントで描いた雪豹

テーマ選定の理由

散歩をすることが好きで、山下公園とかを歩きながら見る海の輝きであったり、空が一瞬だけピカッと光る綺麗な光景に励まされたりするので、そういうところからインスピレーションが来ていると思います。

横浜の散歩風景

絵を描く上で大切にしていることや考えていることはありますか？

作品を買っていただいて飾った時に癒されたり、買って良かったなと思ってくれたり、空間に馴染んでくれればいいなということを考えながら描いていますね。

どんな時に絵を描きたくなりますか？

人と話をしていてアイデアがポンポン浮かんできた時に「早く帰って描きたい」となります！笑　

どんな時間に作品を作っていますか？（朝、日中、夜、特にないなど）

朝、午前中に描くことが多いです。

アトリエ風景

プライベートでの趣味やアート以外で好きなことはありますか？

音楽を聴くことがすごく好きで、常に聞いていたいくらい好きです。野球とかバレーボールもやっていたので、体を動かすことも好きです。画家は不健康になりやすいんで、ちゃんと運動もしないとなと思っています。

好きな画家や憧れアーティストはいますか？

ウィリアムアドルフブグローという良く天使を描く作家が好きです。サイゼリアとかにある天使の絵を描く人なのですが、その天使の絵がすごく好きですね。画集も持っています。絵がすごく優しいなと思って好きです。こういう雰囲気の絵を描けたらいいなと思います。

コンクール参加歴、受賞歴などあれば教えてください。

2021年だと国立新美術館で行われた「hert art in Tokyo 2021」で優秀賞を頂きました。

MIRAI さん展示会風景

MIRAIさんにとって作品を描くこととは？

作品を描く上でずっと高みを目指してやっているのですが、もっとうまくなりたいと思って描いているんです。なので、書道や柔道などのように一つの「道」を歩んでいるようなことかもしれないです。

行き詰まることはありますか？その打開の方法はありますか？

行き詰まることはすごくよくあって、ちょっとした人間関係とかでもすごく落ち込みます。それで全然描けなくなることもあります。打開策は良く寝て、美味しいものを食べて、好きな人と話す、好きな友人と遊ぶことですね。いずれ描きたくなることは決まっているので、放置します。笑

道具や使用する画材のこだわりはあありますか？

使いやすければなんでもいいと考えています。デザイン科で受験の時にアクリル絵具を使っていたので、慣れていて使用することが多いですね。油絵具も質感が好きで使用するので、展示のペースなどを考えて使い分けをしています。

ライブペイントで使用したアクリル絵の具

今後挑戦してみたい事(作品、コンクール、仕事などなど)はありますか？

リアルに描いて、なおかつ雰囲気のある作品を描けるようにしていきたいです。今自分の中で思っているのは細密画をもっとやった方がいいなと思っています。少し前はペン画など細かい絵を好んで描いていたのですが、最近は少しざっくり描いているので、前の記憶を思い出してバランスの取れた絵が描ければいいなと思います。夢はブランドとのコラボレーションをしてみたいと思っています。