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「大野幸子」新進気鋭アーティスト

異色の経歴を持った・・・と形容される方がいますが、彼女もまた慶應大学を卒業後、キャリアウーマンから実業家、そしてアーティストへと転身をした”異色の経歴”を持ったアーティストです。  

彼女の作品を目にして、会って一つ一つ話を聞いてみると、そのキャラクターからなるべくしてアーティストになった方なのだなと感じさせられます。  まさにエネルギッシュで太陽と月で例えるなら、間違いなく太陽であると断言できる様な方です。 

非常にパワフルで、内からのエネルギーを周りに伝播させられる稀有な存在でもあります。 作品にもそういったエネルギーやダイナミックさ、見た瞬間に何か感情に訴えかけるようなものが多くある印象を受けます。 

 大野さんにアーティストに転身した経緯、制作におけるテーマやアートへの考え方、プライベートに関することなど質問にお答え頂きました。

卒業制作を見た知人に3時間説得され、アーティストの道へ

Q1:作品を描き始めたきっかけはなんですか?

実はそれまで絵に関するなんの経験もなかったのですが、33歳になってからいきなりアーティストとしての活動を始めました。32歳のときに初めて3ヶ月間のアートプログラムに参加したのですが、その卒業制作を見た知人から、画家になることを強く勧められたことがきっかけです。「絶対にこっちの道に進まないといけない。責任を取るからこの道に進んでほしい。」と3時間説得され、心を決めました。 その時の転向理由としては、 

 ① 未知の領域に挑戦することへの好奇心  

②「アーティスト」という存在への自身のしっくり感 

③ アートであれば、より多くの人に自分が届けたいものを届けられると感じたから 

 といったことが決め手になりました。

Q2:今までのご経歴を教えてください。

大学進学のために福岡から東京に上京 マーケティングベンチャーで新規の法人営業(2011〜2015)  

パートナーとともに人材育成会社の立ち上げ(2015〜) 

経営理念をつくる、想いの翻訳事業を始動(2017〜) 

アーティストとしての活動を始動(2020〜)


実験を繰り返し新しい表現、絵との関わりを探る


Q3:どんなテーマの題材が多いですか?

自分のその時々の「感覚」や「感情」など、今自分に起きている身近なことをテーマにすることが多いです。 私自身は日頃から「意識の深掘り」や「視座の更新」に取り組むことが多く、常に何かしらの課題と向き合っています。 

例えば、自分の中にある「女性性と男性性の融合」がテーマのときには、そもそも女性性とは?男性性とは?を表現した上で、それを合わせたものを描いてみたり。

自分が「感情を感じる」ことが不慣れだと思ったら、感情を描いてみたり。 最近では「出し惜しみしない愛とは?」というのをテーマに10枚程描いて、描きながらその意味を理解したり。。。 という感じで、その都度リアルなテーマでキャンバスに向き合うことを心がけています。 

 予めテーマを設けることもありますが、実は設けないことも多く、描いている中でテーマが浮かびあがってきて気づきがある。なんてことも絵を描く意味。 常に「実験」を繰り返しながら新しい表現や、絵との関わりを探っているのが、現在地です。


アートでしか起こせない対話や内省を見ている人に起こしたい

Q4:絵を描く上で大切にしていることや考えていることはありますか?

「絵をみた人の中に、何かを起こすことができるか」「目で見て楽しいものより、心で見て楽しいものになっているか」ということを常に考えながら作品を制作しています。

 私含めてみなさんの中にも「居心地のよい」もっと言えば見ていて「楽」な絵があると思います。  

イメージとしては、お部屋に飾ってインテリアとしてよく馴染む絵みたいなもの。私自身インテリアや模様替えが好きなので、部屋に飾りやすい絵を描きたくなることもありますが、踏みとどまるようにしています。そんな時にはいつも「私にとって本当にそれをやる意味があるのだろうか?」と自問します。  

私がアートに携わることの意味として、「アートでしか起こせない対話や内省を見ている人の中に起こしたい」というものがあります。その鑑賞体験を通じて、深い癒しや自己承認が起きることが私の願いです。そのためには、感情を揺り動かすような作品としての強さが必要だと考え、作品力の向上に取り組んでいます。  

その結果私の絵は、当たり障りのないものにはならないかもしれません。人によっては、インテリアと馴染むようなやさしい絵を好むかもしれません。だけど私は、その方の人生に織り込まれるような、その方にとって大事なお守りになるような、心揺さぶるストーリーのあるものとして、絵をお渡ししたいと思っています。 

 大切にしていることは他にもいろいろありますが、「ポジティブなエネルギーや願いを乗せる」ことも常に意識しています。描いた絵は、お相手のおうちやオフィスなどすごく大事な場所に飾られます。そんな場所に飾られる絵にネガティブなエネルギーが乗っていたとしたら、私なら悲しくなります。もちろんテーマとして哀しみや苦しみを扱うものものもあります。だけどそういったテーマであっても救いや解放を願って描く。私自身先が見えなかった絵であったとしても、先の見えなさを赦す絵になって欲しい。など、いつも未来のオーナーに対して私なりに願いを乗せながら描いています。

もちろん、ポジティブなテーマについて扱うときはなおさらですが。絵に乗っているであろう見えないエネルギーにこそ意識を向けながら、私自身の精神修行にもせいが出る毎日です。

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